眼科勤務・検査歴20年の私がおすすめするコンタクトレンズの選び方や色々な患者さまのカウンセリングを行い処方に携ってきた中で評価も高くおすすめしたいコンタクトレンズを紹介していきたいと思います。
まずはじめに
視力補正を目的としてコンタクトレンズを使用する事により便利・快適・生活が豊かに送れる為のツールの1つとなります。
視力矯正の必要な私たちからするとメガネだけではお仕事や スポーツ 趣味で その他色々なシーンでライフスタイルが制限される事も多々・・
その点コンタクトレンズなら激しい動きをしても安心 お化粧もより楽しめる マスクをしていてもメガネのように曇らない 視界が自然でクリアになり心身ともに豊かに・・などなどいい事たくさん
でも、何かあった時の為にもコンタクトレンズだけでなく必ず見え方の合ったメガネも持っていて下さいね。お願いします。
一般的に目の健康だけを考えればコンタクトレンズは装用しないに越したことはありません。
メガネで必要な視力が得られればいいのです。とは言え、とっても便利なコンタクトレンズ。快適な視生活を送るためにも外せません。そうなんです、とても良いものなんです。
その代わり、使い方を間違うと重篤な眼障害のリスクがある事もお忘れなく。
昨今ではファッション感覚で気楽に使用できる時代、ネットでの購入も手軽にできるようになってきました。でも大切な目の健康のためにも正しい使い方に加え、異常や自覚症状がなくても眼科専門医による定期的な受診をお願いいたします。
コンタクトレンズって?
コンタクトレンズは処方箋医薬品ではなく高度管理医療機器になります。
高度管理医療機器とは
高度管理医療機器とは・・簡単に説明しますと、不具合があった場合生命や身体に大きな影響をあたえるおそれがある為適切な管理をしないといけない医療機器です。コンタクトレンズの他に人口呼吸器や透析器なども含まれています。
コンタクトレンズが欲しいけどどうしたらいい?
初めてコンタクトレンズを購入する際には必ず事前に眼科での検査が必要になります。
眼科での検査後コンタクトレンズの処方指示書を発行してもらいお店でコンタクトレンズを受け取るのが一般的ではないでしょうか。
コンタクトレンズに処方箋ってあるの?
コンタクトレンズは眼鏡とは違い高度管理医療機器の為処方箋はありません。
ですが装用指示書や指示書などと名前を変えて眼科から発行されている事が多いです。
コンタクトレンズを販売しているお店によっては会社の方針として眼科からの指示書などがないと購入させてもらえないお店もあります。(眼科によっては隣接したコンタクトレンズ販売店でないと購入できない場合も)
コンタクトレンズの基礎知識
コンタクトレンズにはどんな種類があるの?メリット・デメリットは?
大きく分けてハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズになります
その他 治療用などありますがここでは視力補正用としてのものを紹介させていただきます
ハードコンタクトレンズ
使い捨てでなく寿命が約2~3年(最近では3ヶ月交換タイプもでてきました)
メリット
・硬い素材により視力矯正に優れている(特に乱視の方)
・サイズが小さく瞳に装着しやすい
・瞳を覆う範囲が少なく酸素供給に優れている
デメリット
・装用感に慣れるのに2週間~1ヶ月かかる
・ゴミが入るとかなり痛い
・ソフトレンズに比べズレやすい使い捨てでない(一部3ケ月交換タイプあり)
・最近では装用による瞼の刺激や外す時に引っ張るため瞼が垂れ下がる眼瞼下垂の原因とも
ソフトコンタクトレンズ
使い捨てでないタイプですと寿命は約1年ほど
使い捨てレンズとして1日使い捨て 2週間・1ヶ月定期交換タイプあり
メリット
・やわらかく慣れやすい
・ずれにくい為スポーツに最適
・使い捨て・定期交換タイプなど種類が豊富←おすすめ、こちらのタイプのコンタクトレンズを紹介させていただきます。
デメリット
・目にキズができたときなど眼障害に気づきにくい
眼科ではどんな検査をするの?
問診
目の乾き、疲れ目など目で気になる症状はないか、今まで目の病気にかかった事は?、お薬や花粉症などアレルギーは? 希望するコンタクトレンズの種類は? などなど
あなたの眼について問診表への記入以外にも色々と聞かれるかも。
気になっていた事、疑問に思う事があったらどんどん聞いちゃいましょう。
検査
眼圧検査
眼の硬さを測ります 風が黒目にポンッと当てて測定するので初めての時はビックリします。苦手な方も多いのでは
屈折検査
屈折検査には他覚的屈折検査と自覚的屈折検査とあります
他覚的検査
他覚検査とはオートレフケラトメーターという機械での測定です。メガネ屋さんとかでもある機械をのぞいて何やら絵をみている間に測定しているあれです。(初めての時にはドキドキしちゃいますが出来るだけ力を抜いてラク~に覗いてね)
何を測っているかというと、眼の屈折力つまり度数を測定してます。この測定により近視、遠視、乱視の度数が分かります。メガネ屋さんにある機械と見た目は同じ様な感じですが、眼科では度数測定の他にコンタクトレンズ処方に必要な角膜(黒目)のカーブ、角膜曲率半径も測定しています。この値もとっても大切。コンタクトレンズデータのBC(ベースカーブ)の選択に必要な値になります。
自覚的屈折検査
自覚的屈折検査は視力検査です。 裸眼での視力に矯正視力(レンズを入れての視力)近視・遠視・乱視・老視などがどのくらいあるか検査し正常な視力が得られるか測定します。
今持っているメガネの度数も合っているかどうか一緒に測ってもらうといいですよ。
診察
眼科医にコンタクトレンズの装用をしてもよいか診てもらいます。
その他必要に応じて涙の量の測定や角膜内皮細胞の撮影測定を行う所もあります。
目のデータに眼科医の確認ができやっとコンタクトレンズが処方されます。